今年の6月、私たちの学校にやってきた2匹の羊、雌の「のんちゃん」と雄の「プピック」。
担当するプロジェクトの中学生たちは愛情を込めてお世話を続けながら、夏休み明けからは2匹の今後について話し合いを重ねてきました。
🔺中学生たちの声
・ペットではなく家畜として飼い始めたから、お肉としていただきたい
・人間の都合で利用している感覚がつらい
・のんちゃんに出産させてみたいけど、産まれてくる命に責任が持てるのか不安
・最初は羊を飼うのは難しいと思ったけれど、挑戦できて良かった
・夏休みのお世話には親の助けも必要で、自分は無力なのかなと感じた
・もっと家畜について知りたいと思った
🔺そして、出した結論は――
・のんちゃんは来春の出産を目指す
・プピックはお肉としていただく
という道でした。
のんちゃんは地域の農場さんへお引越しし、種付けを経て冬期は預かっていただくことに。
プピックについては、法律や制度を調べる中で子どもたちでお肉にするのは難しいと分かり、のんちゃんと同じタイミングで農場へ渡った上で、そこの羊さんと一緒に屠畜場へ向かうことになりました。
来たばかりの日は緊張してずっと鳴いていたのが、だんだん慣れてくれて、今ではすっかり大きくなった2匹。
お別れのスケジュールを調整した日は、涙を浮かべる子ども、そして大人の姿も…。
お引越しの日は10月上旬に確定し、屠畜場の予約も完了。2匹と一緒に過ごせる時間は残りわずかになりました。
農家さんも、子どもたちに真剣な問いを投げかけてくれました。
・産まれた子羊をどうするかの見通しはあるの?
・出産は本当に大変なことで、何があるか分からないよ
・立ち会いたい気持ちはある?
・プピックの内臓は必要?骨は?皮は?
・屠畜場へ出発する日の様子まで見届けたい?
様々な問いに、子どもたちはまだ向き合い始めたばかりのようですが、残された日々を「あと〇日」とカウントダウンして噛みしめながら「報告会」の準備も進めています。
春から支えてくださった皆さんに、自分たちの学びと思いを届けるために。
羊の生態や話し合いの軌跡、屠畜についてなどを11月を目処にまとめるとともに、「羊を飼ってみた気持ち」「手放したときの気持ち」その心境の変化を、一人ひとりが自分の言葉で発表するようです。
そして、お別れを迎えて終わりではなく、年度末まで時間をかけて「家畜の幸せ」について考えていくそうです。



