わくわく探検シアターM(演劇プロジェクト)が寒地土木研究所を訪問しました。
「わくわく」がいまチャレンジしている学校近辺のジオラマ制作の一環での学習です。
今年の「わくわく」プロジェクトでは、長沼町の川をテーマに学びを広げてきました。時には実際に川で魚釣りをしたり、使った魚をさばいて調理してみたりしましたが、「おとな」としては水害の歴史を持つ長沼町の姿に興味を持ってくれないかなあとチャンスを狙っていました。でもそう簡単にはうまくいきません。
今回、寒地土木研究所では川の流れを実験で見せてもらうことができました。川に流れる砂石の粒の大きさの違いが堆積を生み出し川の流れを曲げるのだということも教えてもらいました。どうでしょう、川に興味が湧いてきたかな!?
それにしても、今どきの研究はすべてパソコンなどでシミュレーションするものだと思っていたら、案外アナログな実物模型で実験するんですね。意外だったので尋ねてみたら丁寧なお返事をいただきました。
「洪水もまちづくりも生身の環境で起きていることなので、生身のでわかったことをパソコンなり技術なり使って表現・解決するというのが人の役目なんだと思います。まずは生身の環境に身を置いて学ぶことが大事だなぁと土木の分野にいるとヒシヒシと感じます。みんなのつくったジオラマはみんなの生活の様子が見えて楽しかったです。これまでやって来たこととか知っていることとかを思い出して一生懸命つくったのがわかります。たぶん近い将来、AIと3Dプリンタでジオラマできるでしょ、みたいな世の中になると思いますが思いやメッセージのこもったジオラマは、みんなの体験と頭と手と身体でしかつくれませんのでぜひこれからもがんばってください。」
わくわくで製作したジオラマはこちら